月やうやう出でて荒 末摘花05章03
原文 読み 意味
月やうやう出でて 荒れたる籬のほどうとましくうち眺めたまふに 琴そそのかされて ほのかにかき鳴らしたまふほど ...
人目しなき所なれば 末摘花05章04
原文 読み 意味
人目しなき所なれば 心やすく入りたまふ 命婦を呼ばせたまふ
06052/難易度:☆☆☆
今しもおどろき顔に 末摘花05章05
原文 読み 意味
今しもおどろき顔に いとかたはらいたきわざかな しかしかこそ おはしましたなれ 常に かう恨みきこえたまふを ...
うち笑ひていと若々 末摘花05章06
原文 読み 意味
うち笑ひて いと若々しうおはしますこそ 心苦しけれ 限りなき人も 親などおはしてあつかひ後見きこえたまふほど ...
さすがに人の言ふこ 末摘花05章07
原文 読み 意味
さすがに 人の言ふことは強うもいなびぬ御心にて 答へきこえで ただ聞け とあらば 格子など鎖してはありなむ ...