前駆なども追はせた 末摘花03章02
原文 読み 意味
前駆なども追はせたまはず 忍び入りて 人見ぬ廊に御直衣ども召して 着替へたまふ
06030/難易度:☆☆☆
さき/など/も/おは/せ/たまは/ず しのび/いり/て ひと/み/ぬ/らう/に/おほむ-なほし-ども/めし/て きかへ/たまふ
先払いなども走らせにならず、人目を忍んでお入りになり、誰も見ていない廊の屋で御直衣などを召し寄せ着替えをされる。
前駆なども追はせたまはず 忍び入りて 人見ぬ廊に御直衣ども召して 着替へたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
前駆なども追はせたまはず 06030
光や頭中将が戻ってきたら、それを知らせる伝令を、左大臣や葵のもとに走らせるのであるが、それをせずということ。外出時に、先払いして、貴人の通行を告げ知らせるのとは、ここは意味あいが違う。
御直衣 06030
普段着。