前駆なども追はせた 末摘花03章02

2021-05-11

原文 読み 意味

前駆なども追はせたまはず 忍び入りて 人見ぬ廊に御直衣ども召して 着替へたまふ

06030/難易度:☆☆☆

さき/など/も/おは/せ/たまは/ず しのび/いり/て ひと/み/ぬ/らう/に/おほむ-なほし-ども/めし/て きかへ/たまふ

先払いなども走らせにならず、人目を忍んでお入りになり、誰も見ていない廊の屋で御直衣などを召し寄せ着替えをされる。

前駆なども追はせたまはず 忍び入りて 人見ぬ廊に御直衣ども召して 着替へたまふ

大構造と係り受け

古語探訪

前駆なども追はせたまはず 06030

光や頭中将が戻ってきたら、それを知らせる伝令を、左大臣や葵のもとに走らせるのであるが、それをせずということ。外出時に、先払いして、貴人の通行を告げ知らせるのとは、ここは意味あいが違う。

御直衣 06030

普段着。

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