姫君もおぼろけなら 末摘花09章23

2021-05-17

原文 読み 意味

姫君も おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば ものに書きつけて置きたまへりけり

06153/難易度:☆☆☆

ひめぎみ/も おぼろけ/なら/で/し/いで/たまひ/つる/わざ/なれ/ば もの/に/かきつけ/て/おき/たまへ/り/けり

姫君も、なんとなくできたのではなく、苦労して仕上げた歌だから、大事として残す用に書き留めておかれたのだった。

姫君も おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば ものに書きつけて置きたまへりけり

大構造と係り受け

古語探訪

おぼろけならで 06153

なんとなくできてしまったのではなく、はっきりと意図をもって。

し出でたまひつる 06153

努力して作り上げる。「出で」に何とか作り上げる意味がこもっている。

ものに 06153

「もの」は大切なもの。

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