寝殿の方に人のけは 末摘花02章17
原文 読み 意味
寝殿の方に 人のけはひ聞くやうもやと思して やをら立ち退きたまふ 透垣のただすこし折れ残りたる隠れの方に 立 ...
誰れならむ心かけた 末摘花02章18
原文 読み 意味
誰れならむ 心かけたる好き者ありけり と思して 蔭につきて立ち隠れたまへば 頭中将なりけり
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この夕つ方内裏より 末摘花02章19
原文 読み 意味
この夕つ方 内裏よりもろともにまかでたまひける やがて大殿にも寄らず 二条院にもあらで 引き別れたまひけるを ...
あやしき馬に狩衣姿 末摘花02章20
原文 読み 意味
あやしき馬に 狩衣姿のないがしろにて来ければ え知りたまはぬに さすがに かう異方に入りたまひぬれば 心も得 ...
君は誰ともえ見分き 末摘花02章21
原文 読み 意味
君は 誰ともえ見分きたまはで 我と知られじと 抜き足に歩みたまふに ふと寄りて ふり捨てさせたまへるつらさに ...