花のとがめをなほあ 末摘花09章11
原文 読み 意味
花のとがめを なほあるやうあらむと 思ひ合はする折々の 月影などを いとほしきものから をかしう思ひなりぬ
紅のひと花衣うす 末摘花09章12
原文 読み 意味
紅のひと花衣うすくともひたすら朽す名をし立てずは
心苦しの世や と いといたう馴れてひとりごつを ...
人のほどの心苦しき 末摘花09章13
原文 読み 意味
人のほどの心苦しきに 名の朽ちなむはさすがなり 人びと参れば 取り隠さむや かかるわざは人のするものにやあら ...
何に御覧ぜさせつら 末摘花09章14
原文 読み 意味
何に御覧ぜさせつらむ 我さへ心なきやうに と いと恥づかしくて やをら下りぬ
06144/難易度 ...
またの日上にさぶら 末摘花09章15
原文 読み 意味
またの日 上にさぶらへば 台盤所にさしのぞきたまひて くはや 昨日の返り事 あやしく心ばみ過ぐさるる とて ...