頭中将にこれを見せ 末摘花08章20
原文 読み 意味
頭中将に これを見せたらむ時 いかなることをよそへ言はむ 常にうかがひ来れば 今見つけられなむ と 術なう思 ...
世の常なるほどの異 末摘花08章21
原文 読み 意味
世の常なるほどの 異なることなさならば 思ひ捨てても止みぬべきを さだかに見たまひて後は なかなかあはれにい ...
黒貂の皮ならぬ絹綾 末摘花08章22
原文 読み 意味
黒貂の皮ならぬ 絹 綾 綿など 老い人どもの着るべきもののたぐひ かの翁のためまで 上下思しやりてたてまつり ...
かやうのまめやかご 末摘花08章23
原文 読み 意味
かやうのまめやかごとも恥づかしげならぬを 心やすく さる方の後見にて育まむ と思ほしとりて さまことに さな ...
かの空蝉のうちとけ 末摘花08章24
原文 読み 意味
かの空蝉の うちとけたりし宵の側目には いと悪ろかりし容貌ざまなれど もてなしに隠されて 口惜しうはあらざり ...