思へどもなほ飽かざ 末摘花01章01
原文 読み 意味
思へどもなほ飽かざりし夕顔の露に後れし心地を 年月経れど 思し忘れず ここもかしこも うちとけぬ限りの 気色 ...
いかでことことしき 末摘花01章02
原文 読み 意味
いかで ことことしきおぼえはなく いとらうたげならむ人の つつましきことなからむ 見つけてしがなと こりずま ...
つれなう心強きはた 末摘花01章03
原文 読み 意味
つれなう心強きは たとしへなう情けおくるるまめやかさなど あまりもののほど知らぬやうに さてしも過ぐしはてず ...
かの空蝉をものの折 末摘花01章04
原文 読み 意味
かの空蝉を ものの折々には ねたう思し出づ 荻の葉も さりぬべき風のたよりある時は おどろかしたまふ折もある ...
左衛門の乳母とて大 末摘花02章01
原文 読み 意味
左衛門の乳母とて 大弐のさしつぎに思いたるが女 大輔の命婦とて 内裏にさぶらふ わかむどほりの兵部大輔なる女 ...