頼もしき人なき御あ 末摘花08章15
原文 読み 意味
頼もしき人なき御ありさまを 見そめたる人には 疎からず思ひむつびたまはむこそ 本意ある心地すべけれ ゆるしな ...
御車寄せたる中門の 末摘花08章16
原文 読み 意味
御車寄せたる中門の いといたうゆがみよろぼひて 夜目にこそ しるきながらもよろづ隠ろへたること多かりけれ い ...
橘の木の埋もれたる 末摘花08章17
原文 読み 意味
橘の木の埋もれたる 御随身召して払はせたまふ うらやみ顔に 松の木のおのれ起きかへりて さとこぼるる雪も 名 ...
御車出づべき門はま 末摘花08章18
原文 読み 意味
御車出づべき門は まだ開けざりければ 鍵の預かり尋ね出でたれば 翁のいといみじきぞ出で来たる 娘にや 孫にや ...
降りにける頭の雪 末摘花08章19
原文 読み 意味
降りにける頭の雪を見る人も劣らず濡らす朝の袖かな
幼き者は形蔽れず とうち誦じたまひても 鼻の色に ...