かの紫のゆかり尋ね 末摘花07章01
原文 読み 意味
かの紫のゆかり 尋ねとりたまひて そのうつくしみに心入りたまひて 六条わたりにだに 離れまさりたまふめれば ...
されどみづからは見 末摘花07章02
原文 読み 意味
されど みづからは見えたまふべくもあらず 几帳など いたく損なはれたるものから 年経にける立ちど変はらず お ...
御達四五人ゐたり御 末摘花07章03
原文 読み 意味
御達四 五人ゐたり 御台 秘色やうの唐土のものなれど 人悪ろきに 何のくさはひもなくあはれげなる まかでて人 ...
隅の間ばかりにぞい 末摘花07章04
原文 読み 意味
隅の間ばかりにぞ いと寒げなる女ばら 白き衣のいひしらず煤けたるに きたなげなる褶引き結ひつけたる腰つき か ...
あはれさも寒き年か 末摘花07章05
原文 読み 意味
あはれ さも寒き年かな 命長ければ かかる世にもあふものなりけりとて うち泣くもあり 故宮おはしましし世を ...