姫君もおぼろけなら 末摘花09章23
目次
原文 読み 意味
姫君も おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば ものに書きつけて置きたまへりけり
06153/難易度:☆☆☆
ひめぎみ/も おぼろけ/なら/で/し/いで/たまひ/つる/わざ/なれ/ば もの/に/かきつけ/て/おき/たまへ/り/けり
姫君も、なんとなくできたのではなく、苦労して仕上げた歌だから、大事として残す用に書き留めておかれたのだった。
姫君も おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば ものに書きつけて置きたまへりけり
大構造と係り受け
古語探訪
おぼろけならで 06153
なんとなくできてしまったのではなく、はっきりと意図をもって。
し出でたまひつる 06153
努力して作り上げる。「出で」に何とか作り上げる意味がこもっている。
ものに 06153
「もの」は大切なもの。