からうして明けぬる 末摘花08章01

2021-05-12

原文 読み 意味

からうして明けぬるけしきなれば 格子手づから上げたまひて 前の前栽の雪を見たまふ

06107/難易度:☆☆☆

からうして/あけ/ぬる/けしき/なれ/ば かうし/てづから/あげ/たまひ/て まへ/の/せんさい/の/ゆき/を/み/たまふ

やっとのことで夜が明けた様子なので、君は格子を手づからお上げになり、前庭の植込みの雪景色をごらんになる。

からうして明けぬるけしきなれば 格子手づから上げたまひて 前の前栽の雪を見たまふ

大構造と係り受け

古語探訪

からうして 06107

荒れた家屋と吹雪による恐怖心に加え、二人の距離が埋まらず、早くこの一夜を終わらせたいとの思いでいながら、遅々として夜が明けなかったことを示す。

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