誰れならむ心かけた 末摘花02章18
原文 読み 意味
誰れならむ 心かけたる好き者ありけり と思して 蔭につきて立ち隠れたまへば 頭中将なりけり
06022/難易度:☆☆☆
たれ/なら/む こころかけ/たる/すきもの/あり/けり と/おぼし/て かげ/に/つき/て/たち/かくれ/たまへ/ば とうのちゆうじやう/なり/けり
誰であろう、懸想をしかけている好き者が姫にはいたのだなとお思いになり、物陰に入ってそっとお隠れになるが、相手は頭中将であった。
誰れならむ 心かけたる好き者ありけり と思して 蔭につきて立ち隠れたまへば 頭中将なりけり
大構造と係り受け
古語探訪
心かけたる 06022
女に懸想している。
頭中将なりけり 06022
話者が聞き手に説明しているだけで、光はいまだ相手が頭中将だとは気づいていない点に注意。