03 空蝉05章

原文　読み　意味

寝られたまはぬままには　我はかく人に憎まれてもならはぬを　今宵なむ初めて　憂しと世を思ひ知りぬれば　恥づかし ...

原文　読み　意味

女も　並々ならずかたはらいたしと思ふに　御消息も絶えてなし　思し懲りにけると思ふにも　やがてつれなくて止みた ...

原文　読み　意味

君は心づきなしと思しながら　かくてはえ止むまじう御心にかかり　人悪ろく思ほしわびて　小君に　いとつらうも　う ...

原文　読み　意味

幼き心地に　いかならむ折と待ちわたるに　紀伊守国に下りなどして　女どちのどやかなる夕闇の道たどたどしげなる紛 ...

原文　読み　意味

東の妻戸に　立てたてまつりて　我は南の隅の間より　格子叩きののしりて入りぬ　御達　あらはなりと言ふなり　なぞ ...