えゆきやらじ え行きやらじ 01-030
これが帝の訴えの核心。この言の葉が死にかかっている女の霊が揺さぶるのが「いみじ」。「行きやる」は自分を置いてどんどん行ってし ...
さらにえゆるさせたまはず さらにえゆるさせたまわず さらにえ許させ給はず さらにえ許させ給わず 01-029
それ以上は決してお許しにならなかった。「さらに」はここでも肯定での用法の意味を残す。「その年の夏、御息所、はかなき心地にわづ ...
いかさまに 如何様に いかさまなり 如何様なり 01-028
「いかさまにせん」の略で「どうしたらよいか」と解釈されるが、「いかにせん」ならその意味になる。そもそも「いかさまにせん」は表 ...
われかのけしき 我かの気色 01-028
我か人かわからないとのことで、意識がうつろになっている状態。魂が抜けだそうとしているのだ。
いとにほひや
きしかたゆくすゑおぼしめされず よろづのことをなくなくちぎりのたまはすれど 来し方行く末思しめされず よろづのことを契りのたまはすれど 来し方行く末思し召されず 萬の事を契り宣わすれど 01-028
この解釈も的外れが多い。「過去を振り返ること、将来を頼むこと」といった注があるが、それは辞書を引くに過ぎない。辞書の意味を文 ...