ともかくもならむ ともかくもならん 01-032
死を忌避した婉曲表現。
息も絶えつつ 聞こえまほしげなることはありげなれど いと苦しげにたゆげなれば か
かくながら 斯くながら 01-032
この状態のまま。
息も絶えつつ 聞こえまほしげなることはありげなれど いと苦しげにたゆげなれば かくなが
わかるるみち 別るる道 分かるる道 01-031
内裏をあとにすることではなく、死に別れる道。死と生の分岐点に今自分は立っているとの認識。
限りとて 別る
さりとも 然りとも 01-030
「さありとも」の略で、そうではあっても、即ち、いくら容態がよくないとはいってもこのまま。
限りあらむ道に
ちぎらせたまひける ちぎらせたまいける 契らせ給ひける 契らせ給いける ちぎらせたまひけり ちぎらせたまいけり 契らせ給ひけり 契らせ給いけり 01-030
「せたまひける」会話であっても最高敬語とは解しにくいから、私に約束させた。「せ」は使役。私に約束させておいて、自分から破るの ...