いはけなき いわけなき いはけなし いわけなし 稚けなき 稚けなし 稚けない 01-061
年端のゆかない。
ほど経ばすこしうち紛るることもやと 待ち過ぐす月日に添へていと忍びがたきは わりなきわ
わりなき わりなし 01-061
道理に合わない、理屈にあわない。時間の経過とともに、更衣を失った悲しみは紛れてゆくだろうと思われるのに、逆に耐えがたいことに ...
はかばかしう はかばかしく はかばかし 01-059
物事がはきはき進む形容。
若宮のいとおぼつかなく 露けき中に過ぐしたまふも 心苦しう思さるるを とく参り
ゆめかとのみ 夢かとのみ 01-058
桐壺更衣の死の事実が。
しばしは夢かとのみたどられしを やうやう思ひ静まるにしも 覚むべき方なく堪へがた
しのびがたうはべりけれ しのびがたくはべりけれ 忍び難うはべりけれ 忍びがたうはべりけれ 忍び難う侍りけれ 忍びがたくはべりけれ 忍び難くはべりけれ 忍び難く侍りけれ 01-057
帝の世継ぎを産みながら、親に先立ち娘を失った境遇は耐えがたい。
参りては いとど心苦しう 心肝も尽くるや