すずむし 鈴虫 01-076
王朝文学に出る「鈴虫」は今日チンチロリンと泣く松虫のことであり、今日リンリンとなく鈴虫は松虫といった。
くさのもと 草のもと 草の元 草の本 01-075
母君の里の言い換え。
月は入り方の 空清う澄みわたれるに 風いと涼しくなりて 草むらの虫の声ごゑもよほし
うちかへし うち返し うち返し うち返す うちかへす 01-073
母君が帝を責めるその矛先を切り返す。地の文で、語り手のナレーション。
我が御心ながら あながちに人目おど
さきのよゆかしうなむ 前の世ゆかしうなむ 先の世ゆかしうなむ 前の世ゆかしくなむ さきのよゆかしくなむ さきのよゆかし 前の世ゆかし 01-073
「ゆかし」は知りたい。やや自嘲的で、皮肉っぽくも感じる。更衣の死の原因は、母君の立場では帝のせい、帝の立場では更衣に対する嫉 ...
ひとわろう 人悪ろう ひとわろく 人悪ろく 人悪ろし 人悪く 01-073
世間体が悪い。外聞が悪い。帝が周囲を気に掛けている表現。
我が御心ながら あながちに人目おどろくばかり思