そそのかしきこゆれ 唆し聞こゆれ そそのかし聞こゆれ 01-079
若宮に参内を勧める。後ろとのつながりでは母君に参内を勧めたとも考えられそうだが、ここは母君の立ち場に立った語りだから「とく参 ...
さらにもいはず さらにもいわず さらにも言はず さらにも言わず 01-079
殊更言うことはない。言うまでもないがの意味。里を離れる寂しさは言うまでもないことだが。
若き人びと 悲し
みぐしあげのてうどめくもの みぐしあげのちょうどめくもの 御髪上げの調度めく物 01-078
白楽天の「長恨歌」では、亡き楊貴妃の魂のありかを訪ねて道士が使わされるが、そこで楊貴妃の形見に金の釵(かんざし)を受け取る。 ...
かごと 託言 01-077
愚痴。
いとどしく虫の音しげき浅茅生に 露置き添ふる 雲の上人 かごとも聞こえつべくなむ と言はせたま
つゆおきそふる つゆおきそうる つゆおきそえる 露置き添ふる 露置き添うる 露置き添える 01-077
あなた(命婦)があかず流した涙が露となり、野分に濡れたこの草深い家に、露を残してお帰りなのですねという応答になっている。