はづかしう はづかしく はずかしく はずかしう 恥づかしう 恥づかしく 恥づかし 恥ずかしう 恥ずかしく 01-056
生きながらえてきたことに加えて、帝からの使者に対して。母君の真の狙いは、光の君の価値を高めること。やすやすと帝に渡すつもりは ...
おほむつかひのよもぎふのつゆわけいりたまふ おんつかいのよもぎうのつゆわけいりたまう 御使の蓬生の露分け入りたまふ 御使の蓬生の露分け入り給ふ 01-056
「蓬生の露分け入り」は蓬生のような鄙びた場所に、露に濡れながら分け入るという意味を歌語のように圧縮して述べた表現。このあたり ...
いとうき いと憂き いとうし いと憂し 01-056
出口のない不満が鬱積している状態。
今までとまりはべるがいと憂きを かかる御使の蓬生の露分け入りたまふに
ははぎみも 母君も 01-055
命婦も庭の具合から、母の心中を察して言葉が出ないし、勅使を出迎える母は真っ先に挨拶をすべきところ、これまでの私的な訪問とは違 ...
つきかげばかり 月影ばかり 01-054
草深くなる前と変わりなく、今も昔も月の光は届く。
やもめ住みなれど 人一人の御かしづきに とかくつくろひ