よそへきこえつべき 他所へ聞こえつべき きこえつべし 聞こえつべし きこゆ 聞こゆ 01-138
「よそふ」対象に敬意が向くので、藤壺の宮を桐壺更衣に比べる、似ていると考える、見立てる。通例主体を帝とするが、直後の「らうた ...
おほむおもひどち 御思ひどち 01-138
帝にとって藤壺の宮と光源氏はどちらも愛しい同士の二人であること。
主上も限りなき御思ひどちにて な疎みた
あはれなるわざ あわれなるわざ 哀れなる業 01-135
「あはれ」という人の情がなす「わざ」。「わざ」は神意のように深い意味のこめられた事柄。
思し紛るとはなけ
おなじつら 同じ列 01-130
藤壺は先帝の娘で皇族の血を引いている。光の君の父帝は一院の子とされていて、一院と先帝の系譜関係ははっきりしない。「同じ列に」 ...
おぼしつつみ 思しつつみ 思し包み おぼしつつむ 思しつつむ 思し包む 01-129
「慎(つつ)み」と考え警戒すると解釈されているが、感情を押し殺す意味。「ゆゆしう」で止め、後につづく表現を押し殺して口にしな ...