ひひらき ひひらく 02-083
馬がいななくことで、左馬頭が得意げに話すことを、その名前にかけた語り手の揶揄。
馬頭物定めの博士になりて
のどやかにみしのばむよりほかにますことあるまじかりけり のどやかに見忍ばむよりほかにますことあるまじかりけり 長閑やかに見忍ばむよりほかに増すことあるまじかりけり 02-082
左馬頭の発言「恨むべからむふしをも憎からずかすめなさば、それにつけてあはれもまさりぬべし。多くは、わが心も見る人からをさまり ...
それさしもあらじ それ然しもあらじ 02-081
人の心を強制して直すことはできない。
わが心あやまちなくて見過ぐさば さし直してもなどか見ざらむとおぼえ
たのもしげなきうたがひ 頼もしげなき疑ひ たのもしげなきうたがい 頼もしげなき疑い 02-080
浮気との解釈があるが、そうではなく、生涯の伴侶としてふさわしくないのではないかとの疑いを意味する。葵の上に対して光源氏が生涯 ...
さるかたのよすがにおもひてもありぬべきに さる方のよすがに思ひてもありぬべきに さるかたのよすがにおもいてもありぬべきに さる方のよすがに思いてもありぬべきに ありぬべし 02-075
「さる方」はその方向、即ち、長く関係をつづける方向としての。「よすが」は頼りとする点、より所。それは男が出会った当初の気持ち ...