さるかたのよすがにおもひてもありぬべきに 02-075

2020-02-16おも・おぼ・思,かた・方

「さる方」はその方向、即ち、長く関係をつづける方向としての。「よすが」は頼りとする点、より所。それは男が出会った当初の気持ちを今も大切にしている点をより所にするということ。今は熱が冷めてしまっているのに、出会った当初の気持ちを大切にできるのは誠実な性格であるから、というのが左馬頭に論理展開。「思ひてもありぬ」の「思ふ」主体は女である。「も」があるので、実際には難しかろうがというニュアンスが隠れている。これを無視すると主体を男と読み誤る解釈が生まれる。浮気性があろうと、男が今も出会った当初の愛情を大切に思っているなら、それをより所として生涯の伴侶と考えてもみるべきなのに、となる。

2020-02-16おも・おぼ・思,かた・方

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