となむ …となむ 01-183
「(となむ)いふ」などの省略。「言い伝え」とのことという、二重の間接表現になっていることに注意。「となむ」が受けるのは直接 ...
ただ…つみなくおぼしなして ただ…罪なく思しなして 思しなす おぼしなす つみなし 罪なく 01-176
「思しなす」とはそうでないものを無理にそう思おうとすること。それを語り手が強調するために「ただ」が加わっている。罪があるのに ...
いまはをさなきおんほどに 今は幼き御ほどに 幼し おさなし をさなし 01-176
「幼きほどの心一つにかかりて/01-173」では語り手は「御」をつけていない。ここは左大臣の心中語で御になっていると考えるの ...
たへがたきをこころづよくねんじかへさせたまふ 堪へがたきを心強く念じかへさせたまふ たえがたきをこころづよくねんじかえさせたまう 堪えがたきを心強く念じかえさせたまう たえがたし 堪えがたし たへがたし 堪へがたし 堪え難し 堪え難し 01-149
「かつは人も心弱く見たてまつるらむと思しつつまぬにしもあらぬ御気色の心苦しさに/01-059」とあり、帝は立場上、自らの弱さ ...
かたくなになりはつる かたくなになり果つる 頑なになり果つる かたくな 頑な かたくななり 頑ななり 01-073
「かたくな」は忠臣の意見を入れないこと。帝にとって大切なことは、昼は政治であり、夜は後宮での生活である。それを考慮に入れるな ...