幼き心地にいかなら 空蝉02章01
原文 読み 意味
幼き心地に いかならむ折と待ちわたるに 紀伊守国に下りなどして 女どちのどやかなる夕闇の道たどたどしげなる紛 ...
君は心づきなしと思 空蝉01章03
原文 読み 意味
君は心づきなしと思しながら かくてはえ止むまじう御心にかかり 人悪ろく思ほしわびて 小君に いとつらうも う ...
女も並々ならずかた 空蝉01章02
原文 読み 意味
女も 並々ならずかたはらいたしと思ふに 御消息も絶えてなし 思し懲りにけると思ふにも やがてつれなくて止みた ...
寝られたまはぬまま 空蝉01章01
原文 読み 意味
寝られたまはぬままには 我はかく人に憎まれてもならはぬを 今宵なむ初めて 憂しと世を思ひ知りぬれば 恥づかし ...
例の人びとはいぎた 帚木16章05
原文 読み 意味
例の 人びとはいぎたなきに 一所すずろにすさまじく思し続けらるれど 人に似ぬ心ざまの なほ消えず立ち上れりけ ...