ふえのね 笛の音 02-106
上人が吹く笛に、女が言い返すことができないほど、つぎつぎに言葉を繰り出す上人の話しぶりをかける。
女いた
こがらしに 木枯に 02-106
「風に競へる紅葉の乱れ/122」とあった。その折りの状況を下に敷く。
女いたう声つくろひて 木枯に吹きあ
ひきやとめける 引きや止めける 引きや留めける 02-106
引き留めてきたのでしょうか。「ひきとめる」という連語の間に疑問・反語の「や」が挿入されたもの。ここでは反語の意味合いが強いだ ...
つれなきひと つれなき人 連れなき人 02-106
冷淡な夫、左馬頭を指す。
菊を折りて 琴の音も月もえならぬ宿ながら つれなき人をひきやとめける 悪ろかめ
えならぬ えならず 02-106
えも言われぬ(ほどすばらしい)。
菊を折りて 琴の音も月もえならぬ宿ながら つれなき人をひきやとめける