けしきばめるあたり 02-106

2021-01-14

指を喰う女の家。ほかの浮気相や次のエピソードである木枯の女を想定すると解釈されているが、そもそも指を喰う女のエピソードは、「まして人のの、時にあたりて気色ばめらむ見る目の情けをば、え頼む思うたまへ得てはべる/02-090」のとして語られたものである。「気色ばめる」については/02-089 /02-090で詳述した。


内裏わたり旅寝すさまじかるべく 気色ばめるあたりそぞろ寒くや と思ひたまへられしかば いかが思へると 気色も見がてら 雪をうち払ひつつ

宮中の仮寝はも寒々と思われようし、すぐに激情する女のあたりはさぞや見があろうと思えましたので、今夜の雪をどう思っているだろうかと一面の銀世界を満喫しがてら雪を払いつつ行きますと、

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