まめまめしく まめまめし 02-110
生真面目に、本気で。
うち払ふ袖も露けき常夏に あらし吹きそふ秋も来にけり とはかなげに言ひなして まめ
はかなげ はかなげに はかなげなり 02-110
「あらし吹きそふ」は、つらさが増すことの和歌的表現としか、この時の頭中将は理解しようがない。頭中将の本妻が怒って恨みごとを言 ...
あきもきにけり 秋も来にけり 02-110
上に嵐は台風か。あらしの後には秋が訪れ、男が去って行く。「あき」は「秋」と「飽き」をかける。
うち払ふ袖
あらしふきそふ あらし吹きそふ 嵐吹きそふ あらしふきそう あらし吹きそう 嵐吹きそう 02-110
頭中将は後で知ることになるが、本妻が女に対してひどいことを言っていたことがすでに語られている。「この見たまふるわたりより、情 ...
そでもつゆけき 袖も露けき つゆけし 露けし 02-110
独り寝のさみしさに泣き濡れて袖が濡れている。ふたたび女は「露」のマイナスイメージに話題を戻す。
うち払ふ