ことのねすすめけむ 琴の音すすめけむ 02-112
琴を上手に弾いた木枯の女は「をかしきに進める方/057」の例であった。
されば かのさがな者も 思ひ出で
ありなむや 有りなむや 02-112
きっとそうなっただろうよ。「や」は詠嘆。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあ
あきたき 飽きたき あきたし 飽きたし 02-112
嫌気が指す。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあたりて見むにはわづらはしく
よくせずは 能くせずは ようせずは 能うせずは 02-112
うまくいかない場合は。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあたりて見むにはわづ
さしあたりてみむ さしあたりて見む 02-112
差し向かいでの意味であり、正妻として結婚する。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど