ありさま 有様 01-014
ありさま
かしこき御蔭をば頼みきこえながら 落としめ疵を求めたまふ人は多く わが身はか弱く ものはかなき
わずらはしうこころぐるしうおもひきこえ わずらわしくこころぐるしくおもいきこえ 煩はしう心苦しう思ひ聞こえ 煩わしく心苦しく思い聞こえ 煩わしく心苦しく思い聞こゆ 01-013
無視できない結果として、悩ましく心苦しくお思いになった。
人より先に参りたまひて やむごとなき御思ひなべ
なほ なお 尚 猶 01-013
それでもやはり。桐壺更衣をいくら寵愛しようとやはり。
人より先に参りたまひて やむごとなき御思ひなべてな
みこたちなども 皇女たちなども 01-013
皇子のほかに皇女たちも。
人より先に参りたまひて やむごとなき御思ひなべてならず 皇女たちなどもおはしま
このみこ この御子 01-012
光の君。
この御子生まれたまひて後は いと心ことに思ほしおきてたれば 坊にもようせずはこの御子の居たまふ