さるべきついで 然るべきついで 01-089

しかるべき機会。光の君を東宮に冊立するなどの機会。
かくてもおのづから 若宮など生ひ出でたまはば さるべ
おひいで 生ひ出で おいいで 生い出で おひいづ 生ひ出づ おいでる 生い出る 01-089

大きく育って表面にでる。成長する意だが、頭角を現すこともふくむであろう。
かくてもおのづから 若宮など生
かくても 斯くても 01-089

更衣は亡くなり、宮仕えに対する感謝の気持ちを示すことができなかったが、こうなった今でも。
かくてもおのづ
おぼしやる 思しやる 01-088

「やる」は対象が空間的に離れていることを示す。「わたる」と「やる」の使い分けが面白い。
故大納言の遺言あ
うちのたまはせ うちのたまわす うち宣はせ うち宣わす 01-088

「うち」とあるので、つい口に出た。「言ふかひなしや」の部分がついため息交じりに口をついたのであろう。
故