おまへ おまえ 御前 01-157
帝を指す。
御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて 大臣参りたまふべき召しあれば 参りたまふ
あへしらひ あへしらふ あえしらい あえしらう 01-156
応答する。
大臣気色ばみ きこえたまふことあれど もののつつましきほどにて ともかくもあへしらひきこえた
もののつつましき ものの慎ましき つつまし 慎まし 01-156
気恥ずかしい。「ものの」は諸事一般。
大臣気色ばみ きこえたまふことあれど もののつつましきほどにて と
さおぼしたり さ思したり おぼす 思す 01-154
左大臣もそう考えて、今日の元服の儀式に至っているとの意味。「たり」は現在まで続くの意味。
内裏にも御けし
もよほさせたまひ 催させたまひ もよほす 催す もよおす 01-154
うながす、気をむける。
内裏にも御けしき賜はらせたまへりければ さらばこの折の後見なかめるを 添ひ臥しに