おんおくりのにようばうのくるまにしたひのりたまひて おんおくりのにょうぼうのくるまにしたいのりたまいて 御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて 御送りの女房の車に慕ひ乗りたまいて 御送りの女房の車に慕ひ乗り給ひて 御送りの女房の車に慕ひ乗り給いて 01-038
葬送には、目上の者は参列しないのが慣わしなので、母宮の行動は当時の行動様式から考えると奇矯なものである。しかし、式部は、娘の ...
こがれ 焦がれ こがる 焦がる 01-038
身がやけ焦がれるほど恋しく思う。火葬にかける。
限りあれば 例の作法にをさめたてまつるを 母北の方 同じ
かなしからぬはなきわざなるを 悲しからぬはなきわざなるを 悲しからぬはなき業なるを 悲しからぬは無き業なるを 01-037
悲しい重大事であるのに。
何事かあらむとも思したらず さぶらふ人びとの泣きまどひ 主上も御涙のひまなく流
かかるわかれの かかる別れの 01-037
母を亡くした父子が離れ離れになるのは。
何事かあらむとも思したらず さぶらふ人びとの泣きまどひ 主上も御
よろしきことにだに 良ろしきことだに 良ろしき事だに 01-037
栄転などよい理由であっても。
何事かあらむとも思したらず さぶらふ人びとの泣きまどひ 主上も御涙のひまな