にぎははしう愛敬づ 空蝉02章06
原文 読み 意味
にぎははしう愛敬づきをかしげなるを いよいよほこりかにうちとけて 笑ひなどそぼるれば にほひ多く見えて さる ...
たとしへなく口おほ 空蝉02章05
原文 読み 意味
たとしへなく口おほひて さやかにも見せねど 目をしつけたまへれば おのづから側目も見ゆ 目すこし腫れたる心地 ...
いま一人は東向きに 空蝉02章04
原文 読み 意味
いま一人は 東向きにて 残るところなく見ゆ 白き羅の単衣襲 二藍の小袿だつもの ないがしろに着なして 紅の腰 ...
火近う灯したり母屋 空蝉02章03
原文 読み 意味
火近う灯したり 母屋の中柱に側める人やわが心かくると まづ目とどめたまへば 濃き綾の単衣襲なめり 何にかあら ...
東の妻戸に立てたて 空蝉02章02
原文 読み 意味
東の妻戸に 立てたてまつりて 我は南の隅の間より 格子叩きののしりて入りぬ 御達 あらはなりと言ふなり なぞ ...