惟光が兄の阿闍梨婿 夕顔01章06
原文 読み 意味
惟光が兄の阿闍梨 婿の三河守 娘など 渡り集ひたるほどに かくおはしましたる喜びを またなきことにかしこまる ...
さすがにされたる遣 夕顔01章05
原文 読み 意味
さすがに されたる遣戸口に 黄なる生絹の単袴 長く着なしたる童の をかしげなる出で来て うち招く 白き扇のい ...
切懸だつ物にいと青 夕顔01章04
原文 読み 意味
切懸だつ物に いと青やかなる葛の心地よげに這ひかかれるに 白き花ぞ おのれひとり笑みの眉開けたる 遠方人にも ...
御車もいたくやつし 夕顔01章03
原文 読み 意味
御車もいたくやつしたまへり 前駆も追はせたまはず 誰れとか知らむとうちとけたまひて すこしさし覗きたまへれば ...
御車入るべき門は鎖 夕顔01章02
原文 読み 意味
御車入るべき門は鎖したりければ 人して惟光召させて 待たせたまひけるほど むつかしげなる大路のさまを見わたし ...