明け方も近うなりに 夕顔05章08
原文 読み 意味
明け方も近うなりにけり 鶏の声などは聞こえで 御嶽精進にやあらむ ただ翁びたる声にぬかづくぞ聞こゆる 起ち居 ...
この世のみならぬ契 夕顔05章07
原文 読み 意味
この世のみならぬ契りなどまで頼めたまふに うちとくる心ばへなど あやしくやう変はりて 世馴れたる人ともおぼえ ...
白き袷薄色のなよよ 夕顔05章06
原文 読み 意味
白き袷 薄色のなよよかなるを重ねて はなやかならぬ姿 いとらうたげにあえかなる心地して そこと取り立ててすぐ ...
白妙の衣うつ砧の音 夕顔05章05
原文 読み 意味
白妙の衣うつ砧の音も かすかにこなたかなた聞きわたされ 空飛ぶ雁の声 取り集めて 忍びがたきこと多かり 端近 ...
ごほごほと鳴る神よ 夕顔05章04
原文 読み 意味
ごほごほと鳴る神よりもおどろおどろしく 踏み轟かす唐臼の音も 枕上とおぼゆる あな 耳かしかまし と これに ...