なかなかあやふくおぼし なかなか危く思し なかなかあやふくおぼす なかなか危く思す 01-108
光の君を皇太子に立てるのはかえって危険だとお思いになって。形容詞の連用形+思う。
明くる年の春 坊定まり
おぼしけち 思し消ち おぼしけつ 思し消つ 01-097
帝のお悲しみを軽視する。帝を無視するという解釈は行き過ぎであろう。桐壺にまつわる部分を否定するのである。
なつかしうらうたげなりしをおぼしいづるに なつかしうらうたげなりしを思し出づるに なつかしうろうたげなりしを思し出づるに 01-093
親しみやすく愛らしい様子を思い出されるにつけ。「なつかしう」は心が近づきやすい。「らうたげ」は可憐な。
おもひねんぜめ 思ひ念ぜめ おもいねんぜめ 思い念ぜめ おもひねんぜむ 思ひ念ぜん おもいねんぜん 思い念ぜん 01-089
心に強く願っていなさい。今はじっと我慢しなさいなど。「め(むの已然形)」は勧誘。
かくてもおのづから 若
おぼしやる 思しやる 01-088
「やる」は対象が空間的に離れていることを示す。「わたる」と「やる」の使い分けが面白い。
故大納言の遺言あ