おぼいたるやはある 思いたるやはある おぼゆ 思ゆ 01-136
「やは」は反語。「思(おぼ)い」は「思(おぼ)す」の連用形のイ音便。
源氏の君は御あたり去りたまはぬを
おぼしなぐさむやうなるも 思し慰むやうなるも おぼしなぐさむようなるも 思し慰むようなるも 思し慰む おぼしなぐさむ 01-135
「慰むやと、さるべき人びと参らせたまへど、なずらひに思さるるだにいとかたき世かなと、疎ましうのみよろづに思しなりぬるに(「慰 ...
おもひなし おもいなし 思ひなし 思いなし 01-134
「思ひなす」の名詞形。人の判断、先入観。
これは 人の御際まさりて 思ひなしめでたく 人もえおとしめきこ
おぼしたたざりけるほどに 思し立たざりけるほどに 思し立たず 思し立たざりける程に 01-129
気乗りしない、決心がつかないうちに。
母后 あな恐ろしや 春宮の女御のいとさがなくて 桐壺の更衣のあらは
おぼしつつみ 思しつつみ 思し包み おぼしつつむ 思しつつむ 思し包む 01-129
「慎(つつ)み」と考え警戒すると解釈されているが、感情を押し殺す意味。「ゆゆしう」で止め、後につづく表現を押し殺して口にしな ...