よのひとのおもへること 世人の思へること よのひとのおもえること 世人の思えること 02-032
世間の評価。
なり上れどももとよりさるべき筋ならぬは 世人の思へることも さは言へどなほことなり
いとききにくきことおほかり いと聞きにくきこと多かり いとききにくきことおほし いと聞きにくきこと多し いとききにくきことおおかり いとききにくきことおおし 02-031
いくつか解釈が可能な表現である。議論が女性論なので女の身として耳が痛いという解釈。源氏物語を読み聞かせている相手は中宮など上 ...
かくるることおほく 隠るること多く かくるることおおく かくるることおほし 隠るること多し かくるることおおし 02-026
欠点の隠れることが多くと通例解釈される。頭中将の前の発言から考えれば、欠点が隠れるとの解釈は的は外れていない。しかし、欠点が ...
まぎるることなきほど 紛るることなきほど まぎる 紛る 02-021
「ほど」を程度と解釈すると、他に気持ちをむけず一心不乱にと読める。「ほど」を時間と解釈すると、他にやることがない間はと訳せる ...
やむごとなくせちにかくしたまふべきなど やむごとなくせちに隠したまふべきなど やむごとなし やんごとなし 02-013
これは六条の御息所の手紙や、特に藤壺の宮の手紙を示唆する。もちろんそれらの女性と光源氏が道ならぬ恋にあることを、頭中将は何も ...