いさや いさ 02-110
(否や、不知や)否定の言葉。言葉をにごす感じ。さあ、どうだか。左馬頭の紹介した指を喰う女や木枯の女に比べ、歌の詠みぶりが生で ...
さてそのふみのことばは さてその文の言葉は 02-110
「撫子の花を折りておこせたりし/02-109」を受け、それでその手紙の言葉は。
さて その文の言葉は と
なみだぐみたり 涙ぐみたり 02-109
「たり」は、先ほど来、涙ぐんだ状態が続いていることを表す。
さる憂きことやあらむとも知らず 心には忘れず
なでしこのはな 撫子の花 02-109
「撫でし子」、すなわち、頭中将が撫でてかわいがった子供のことを暗示する。
さる憂きことやあらむとも知らず
こころぼそかり 心細かり こころぼそし 心細し 02-109
身近に相談できる人がいない状況。
さる憂きことやあらむとも知らず 心には忘れずながら 消息などもせで久し