2021-06-04

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子である大和撫子と、親である常夏(唐撫子)が入り乱れて咲く。

咲きまじる色はいづれと分かねどもなほ常夏に

2021-06-04

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頭中将が本気で愛情をもっていれば、こうした距離をおいた感想は取れないであろう。心理的距離は頭中将の方にもあるのだ。

2021-06-04

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女が泣き声を虫の鳴き音と競っている。

思ひ出でしままにまかりたりしかば 例のうらもなきものから いと物思

2021-06-04

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そういう状態でありながら。「もの」は形式名詞だが、「もの」の動かなさを持ちつつも。

思ひ出でしままにまか

2021-06-04

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頭中将の妻からの嫌がらせを受けたり、男が久しく通ってこなくても、恨みに思うことなく、心に裏がなく、こだわりやわだかまりのない ...