うちはらふ うち払ふ うちはらう うち払う 02-110
夜がれでつもった塵を床から払いのける。
うち払ふ袖も露けき常夏に あらし吹きそふ秋も来にけり とはかなげ
おやのこころをとる 親の心をとる 02-110
機嫌をとるのではなく、親である女の気持ちを優先する。母親も子供はだしに使ったのであり、本心は会いたい、抱いてほしいということ ...
やまとなでしこをばさしおきて 大和撫子をばさいおきて 02-110
「あはれはかけよ撫子の露」と詠んできた女の歌意を脇に置いて後回しにする。
大和撫子をばさしおきて まづ塵
しくものぞなき 如く 敷く 02-110
これ以上のものはないという漢文表現。「しく」は漢文表現「如く」と「敷く」をかける。「床」と「敷く」は縁語。女が、自分はともか ...
いろはいづれとわかねども 色はいづれと分かねども 02-110
女が今の状況を、泣き濡れる、はかないなど「露」のイメージに象徴化したのを受けて、露によって花の色が美しさを増すという「露」の ...