なかなかあやふくおぼし なかなか危く思し なかなかあやふくおぼす なかなか危く思す 01-108
光の君を皇太子に立てるのはかえって危険だとお思いになって。形容詞の連用形+思う。
明くる年の春 坊定まり
うけひく 受け引く 01-108
積極的に賛成する。
明くる年の春 坊定まりたまふにも いと引き越さまほしう思せど 御後見すべき人もなく
ひきこさまほしう ひき越さまほしう ひきこさまほしく ひきこさまほし 引き越さまほしう ひき越さまほし 引き越さまほし 01-108
一の宮でなく次男の光の君を皇太子に立てるの意味。
明くる年の春 坊定まりたまふにも いと引き越さまほしう
およすげ およすけ 01-107
成長する。末尾の清濁は不詳。「およすく・およすぐ」の連用形とされるが、他の活用形は確認できない。
いとど
きよらに 清らに きよらなり 清らなり 01-107
帝や皇太子など特殊な人にのみ使われる形容詞。光りかがやくような美しさ。それは阿弥陀仏の後光のような尊さ清らかさをもつ。