めでたけれ めでたし 01-136
「愛づ」+「いたし(甚だしい)」。
源氏の君は御あたり去りたまはぬを ましてしげく渡らせたまふ御方はえ恥
とりどりに 取り取りに とりどりなり 取り取りなり 01-136
多くの要素が集まる集団においてそれぞれが独自の価値をもつ。
源氏の君は御あたり去りたまはぬを ましてしげ
おぼいたるやはある 思いたるやはある おぼゆ 思ゆ 01-136
「やは」は反語。「思(おぼ)い」は「思(おぼ)す」の連用形のイ音便。
源氏の君は御あたり去りたまはぬを
えはぢあへたまはず え恥ぢあへたまはず えはじあえたまわず え恥じあえたまわず 01-136
「あへ」はすっかりし切る、「え…ず」で、それができないの意味。恥ずかしいがって顔を合わさないで通すわけにはいかない。 ...
まして 況して 増して 01-136
ほかの夫人たちにもまして。
源氏の君は御あたり去りたまはぬを ましてしげく渡らせたまふ御方はえ恥ぢあへた