きのみちのたくみ 木の道の匠 02-086
木地師や指物師や宮大工などをいうのだろう。
木の道の匠のよろづの物を心にまかせて作り出だすも 臨時のもて
よそへ よそえ よそふ よそう 寄そふ 比ふ 02-085
なぞらえて。
よろづのことによそへて思せ
(左馬頭)いろいろなことに引き比べてお考えください
あへしらひ あえしらい あへしらふ あえしらう 02-084
応答する、取り合う。
中将は このことわり聞き果てむと 心入れて あへしらひゐたまへり
頭中
ききはてむ 聞き果てむ 02-084
「む」があるから、これからのこと。従って、左馬頭が「ひひら」くのもこれから後のこと。「ゐたり」と「ゐたまへり」は同時間。
このことわり この理 ことわり 理 02-084
左馬頭が説く物定めの理法。
中将は このことわり聞き果てむと 心入れて あへしらひゐたまへり