入りたまへれば灯取 夕顔10章13
原文 読み 意味
入りたまへれば 灯取り背けて 右近は屏風隔てて臥したり いかにわびしからむと 見たまふ 恐ろしきけもおぼえず ...
清水の方ぞ光多く見 夕顔10章12
原文 読み 意味
清水の方ぞ 光多く見え 人のけはひもしげかりける この尼君の子なる大徳の声尊くて 経うち読みたるに 涙の残り ...
辺りさへすごきに板 夕顔10章11
原文 読み 意味
辺りさへすごきに 板屋のかたはらに堂建てて行へる尼の住まひ いとあはれなり 御燈明の影 ほのかに透きて見ゆ ...
道遠くおぼゆ十七日 夕顔10章10
原文 読み 意味
道遠くおぼゆ 十七日の月さし出でて 河原のほど 御前駆の火もほのかなるに 鳥辺野の方など見やりたるほどなど ...
御心地かきくらしい 夕顔10章09
原文 読み 意味
御心地かきくらし いみじく堪へがたければ かくあやしき道に出で立ちても 危かりし物懲りに いかにせむと思しわ ...