惟光とく参らなむと 夕顔07章20
原文 読み 意味
惟光 とく参らなむ と思す ありか定めぬ者にて ここかしこ尋ねけるほどに 夜の明くるほどの久しさは 千夜を過 ...
火はほのかにまたた 夕顔07章19
原文 読み 意味
火はほのかにまたたきて 母屋の際に立てたる屏風の上 ここかしこの隈々しくおぼえたまふに 物の足音 ひしひしと ...
右近は物もおぼえず 夕顔07章18
原文 読み 意味
右近は 物もおぼえず 君につと添ひたてまつりて わななき死ぬべし また これも いかならむ と 心そらにて捉 ...
夜中も過ぎにけむか 夕顔07章17
原文 読み 意味
夜中も過ぎにけむかし 風のやや荒々しう吹きたるは まして 松の響き 木深く聞こえて 気色ある鳥のから声に鳴き ...
この男を召してここ 夕顔07章16
原文 読み 意味
この男を召して ここに いとあやしう 物に襲はれたる人のなやましげなるを ただ今 惟光朝臣の宿る所にまかりて ...