碁打ち果てつるにや 空蝉03章02
原文 読み 意味
碁打ち果てつるにやあらむ うちそよめく心地して 人びとあかるるけはひなどすなり 若君はいづくにおはしますなら ...
渡殿の戸口に寄りゐ 空蝉03章01
原文 読み 意味
渡殿の戸口に寄りゐたまへり いとかたじけなしと思ひて 例ならぬ人はべりて え近うも寄りはべらず さて 今宵も ...
見たまふかぎりの人 空蝉02章07
原文 読み 意味
見たまふかぎりの人は うちとけたる世なく ひきつくろひ側めたるうはべをのみこそ見たまへ かくうちとけたる人の ...
にぎははしう愛敬づ 空蝉02章06
原文 読み 意味
にぎははしう愛敬づきをかしげなるを いよいよほこりかにうちとけて 笑ひなどそぼるれば にほひ多く見えて さる ...
たとしへなく口おほ 空蝉02章05
原文 読み 意味
たとしへなく口おほひて さやかにも見せねど 目をしつけたまへれば おのづから側目も見ゆ 目すこし腫れたる心地 ...