すむ 住む 澄む 01-098
「澄む」(晴れる)と「住む」(暮らす)の掛詞。「静心なき」に対する応答になっている。娘を失って(母を失って)気が動顛するのも仕方ないでしょうとの答え。もちろん、帝を非難している裏の意味に対しては無視。おそらく、命婦の代詠であろう。
月も入りぬ 雲の上も涙にくるる秋の月 いかですむらむ 浅茅生の宿
月も沈んだ。雲の上といわれる宮中からさえ涙で見えない美しい秋の月、どうして澄んで見えようか、草深い里では涙にかき濡れさぞ住みづらかろう
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
「澄む」(晴れる)と「住む」(暮らす)の掛詞。「静心なき」に対する応答になっている。娘を失って(母を失って)気が動顛するのも仕方ないでしょうとの答え。もちろん、帝を非難している裏の意味に対しては無視。おそらく、命婦の代詠であろう。
月も入りぬ 雲の上も涙にくるる秋の月 いかですむらむ 浅茅生の宿
月も沈んだ。雲の上といわれる宮中からさえ涙で見えない美しい秋の月、どうして澄んで見えようか、草深い里では涙にかき濡れさぞ住みづらかろう