ひとのちぎり 人の契り 01-073
人の世を支配する前世からの縁
我が御心ながら あながちに人目おどろくばかり思されしも 長かるまじきなりけ
えせざらむひと えせざらむ人 02-117
返歌をしようにもできない人。次の一節によると、能力がなくてできないのではなく、状況が返歌を考えるゆとりを与えないのである。
うたよむとおもへるひと 歌詠むと思へる人 うたよむとおもえるひと 歌詠むと思える人 02-117
自ら歌詠みだと任ずる女。
歌詠むと思へる人の やがて歌にまつはれ をかしき古言をも初めより取り込みつつ
このひと この人 02-116
清少納言を意識して言うのだろう。
さるままには 真名を走り書きて さるまじきどちの女文に なかば過ぎて書
むざいのひと 無才の人 02-114
藤式部丞の自称。
今にその恩は忘れはべらねど なつかしき妻子とうち頼まむには 無才の人 なま悪ろならむ振