えせざらむひと えせざらむ人 02-117
返歌をしようにもできない人。次の一節によると、能力がなくてできないのではなく、状況が返歌を考えるゆとりを与えないのである。
なさけなし 情けなし 02-117
風流がないではなく、返歌をしかないと愛情がないと疑われること。
歌詠むと思へる人の やがて歌にまつはれ
ものしき 物しき ものし 物し 02-117
ひどい不快感。
歌詠むと思へる人の やがて歌にまつはれ をかしき古言をも初めより取り込みつつ すさまじき
すさまじきをりをり すさまじき折々 すさまじきおりおり 02-117
場違いな時。具体的には次の一節に詳しい。
歌詠むと思へる人の やがて歌にまつはれ をかしき古言をも初めよ
はじめより 初めより 02-117
初句と解釈されている。それを否定する理由はないが、その語句を使うことを最初から念頭においてほどの意味であろう。歌の心でなく、 ...